2023/8/4 12:25
海外向け多言語サイト/英語サイトのSEO対策及び運用における注意点

世界中にインターネットが普及しビジネスの変化とグローバル化が加速する中で、グローバルにビジネスを展開する上で多言語サイトを構築し海外向けのSEOを行うことが必要不可欠となっています。
海外向け多言語サイトでは、ターゲットとする地域に合わせた検索エンジンや言語・文化の違い、内部構造などを理解してSEO対策を行う必要があります。
この記事ではGoogleを使っている地域、英語でのSEOをメインに解説していきます。
テクニカルな内容も多く含まれておりますので、まずは多言語サイトのSEOについて相談したいという方はこちらからお問い合わせ下さい。
海外向け多言語サイト/英語サイトのSEO対策とは?
【戦略】国によって主要な検索エンジンが異なることを理解する

欧米やアジアの国などではGoogleが最も使われている国が多いものの、中国ではBaidu、韓国ではNaver、ロシアではYandexなど別の検索エンジンが主要な検索エンジンとなっている国もあります。
また日本でいうYahoo! JapanやBingのように国でNo.1ではないものの使われている検索エンジンとして、Yahoo!(アメリカ)、DuckDuckGo(アメリカ)、Sogou(中国)、Mail(ロシア)、Coc coc(ベトナム)などがあります。
上記のように世界には様々な検索エンジンが存在しているため、日本のようにGoogleのみ(Yahoo! JapanはGoogleと同じアルゴリズムを利用している)のSEO対策では効果を出すことが難しい場合があります。
【コンテンツSEO】多言語化する際に言語・文化の違いを考慮する
海外向けの情報発信、多言語サイトを作って運用する際には、言語や文化の違いを理解しそれに対応した発信たコンテンツ制作をする必要があります。
言語・文化の違いと聞いて「そんなのはあたり前だろう!」と思われた方も多いかと思います。
すでに違いをご存知の方にとってはなんともないことですが、いくつか例を挙げてご紹介します。
最近ではSNSでフォロワーがたくさんいるアカウントを持っているユーザーとコラボして「インフルエンサーマーケティング」を実施されている方もいらっしゃると思いますが、国によっては「KOL(Key Opinion Leaders)マーケティング」という言葉が主流の場合があります。
【競合に差をつけよう】中国向けマーケター必見!中国版インフルエンサー”KOL”および”KOC”とは - Cross Border Marketing by DAC
また、日本では「ホームページ」と言われたら会社のホームページなどと認識できるかと思いますが、多くの国では「ウェブサイト」と呼ばれていたりします。
website:ウェブサイト(全体)
homepage (home page):ウェブサイトのトップページ
インターネットが一般化する過程で、日本語では「ホームページ」ということばが「ウェブサイト」全般を指すという「意味の拡大化現象」が起きました。
このような言葉の違いがあった際に、よりその国で使われている言葉に合わせて対策を行うことでより多くのユーザーに認知してもらえる可能性が高まります。
【外部SEO】被リンク対策を対策したい国の言語でおこなう
海外向けにSEOを実施していくにあたり重要なポイントとしては、海外でもしっかり被リンクを獲得するということです。
Googleはどういったサイトから被リンクを得ているかなどを確認しているため、海外からのリンクが少ない場合には海外から検索エンジンで検索した際に上位表示されません。
「日本国内ではプレスリリースを打っているのに、海外ではプレスリリースを打っていない。」「日本国内では比較サイトなどにも掲載しているのに、海外では比較サイト等には全くアプローチしていない。」といった場合がよくあります。
日本ではプレスリリースを配信するプラットフォームとしては、「PR TIMES」や「@Press」が有名ですが、海外プレスリリースとして有名なものとしては、「PR Newswire」や「Business Wire」などが挙げられます。
比較サイトは業界別にあると考えられるのでそれぞれで対策していく必要があります。
日本でやっていることを海外でもしっかりとやっていくことが海外向けにSEOをやっていく上では非常に重要です。
参照:被リンクとは?SEO効果や獲得方法について解説! | COUNTER株式会社 | 埼玉県越谷市のデジタルマーケティングカンパニー
【テクニカルSEO】サーバー/ドメインを対象の国に最適化する
海外向けの多言語サイトを運用する際にはサーバーやドメインについても慎重に検討して選定する必要があります。
Google Search Central Blogによれば、GoogleはIPアドレスおよびトップレベルドメイン(TLD)ともに考慮しているとの記載があります。
特にドメインが .co.jp のような国別のトップレベルドメイン(ccTLD)を利用している場合、ドメインのシグナルを強く評価します。
しかし、ドメインで判断できない場合にはIPアドレスを判断軸に活用するということが明記されています。
In our understanding of web content, Google considers both the IP address and the top-level domain (for example, .com, .co.uk). Because we attempt to serve geographically relevant content, we factor domains that have a regional significance. For example, ".co.uk" domains are likely very relevant for user queries originating from the UK. In the absence of a significant top-level domain, we often use the web server's IP address as an added hint in our understanding of content.
Server location, cross-linking, and Web 2.0 technology thoughts - Google Search Central Blog
また、Googleが推奨する複数言語による多言語サイトにおけるドメイン・URLは下記の通りです。
推奨/非推奨 | URL構造 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
推奨 | 国別のドメイン(ccTLD) | ・地域ターゲティングが明確 | ・高価(利用が制限される場合もある) |
推奨 | gTLDを使用するサブドメイン | ・手軽に導入可能 | ・ユーザーは URL のみから地域ターゲティングを認識できない場合がある(例: 「de」が言語なのか国なのかが不明) |
推奨 | gTLDを使用するサブディレクトリ | ・手軽に導入可能 | ・ユーザーは URL のみから地域ターゲティングを認識できない場合がある |
非推奨 | URL パラメータ | ・URL ベースの分割が難しい |
表:Google Search Central「多地域、多言語のサイトの管理」より
【テクニカルSEO】hreflangで対象地域をGoogleに知らせる
CoDigitalの英語ホームページ(https://codigital.co.jp/en)では、日本の国別ドメイン(ccTLD)である「.co.jp」で多言語サイトを運用しているため、Googleに対象地域を認識してもらうためにhreflangステートメントを活用しております。
例として下記のような表記を行っております。
なお、hreflangがGoogleに処理されるには最低2回のクロールとインデックスが必要ということも明らかになっております。
【一般】SEO効果がないGoogle翻訳を使わない
最近では多言語化されているサイトを目にすることも珍しくなくなってきましたが、多言語化すれば必ずしも多言語でSEO効果があるということはできません。
多言語サイトにおけるSEO効果がない翻訳機能の代表例として、Google翻訳を活用した翻訳があります。
「Googleの翻訳機能を使っているのに、GoogleのSEO対策に意味がないの?」と思われるかもしれませんが、なぜGoogle翻訳による多言語サイトがSEO的に意味がないのかということを解説していきます。
まず、Google翻訳を使った翻訳についてですが、CoDigitalのホームページをGoogle翻訳機能を活用して翻訳する場合には下記の通りになります。
翻訳対象URL:https://codigital.co.jp/
翻訳する際のURL:https://translate.google.com/translate?sl=ja&tl=en&u=https://codigital.co.jp/
翻訳後のURL:https://codigital-co-jp.translate.goog/?xtrsl=ja&xtrtl=en&xtr_hl=en-US
実際に使っている英語URL:https://codigital.co.jp/en
この場合、翻訳後のURLは translate.goog というドメインになっており、自社のドメインではなくなってしまっています。
この場合、翻訳後の英語やその他の言語のサイトは、Googleが持っているドメイン上で翻訳しているのであって、自社のサイトが多言語化されているわけではありません。
したがって、「Google翻訳を活用した場合には実際にGoogleが認識するサイトは日本語サイトのみ」となります。
そのため、日本語以外でGoogleなどの検索エンジンからユーザーが流入してくることは極めて少なくなってしまいます。
そのため、多言語サイト様々な国からのアクセスを積極的に集めていきたい場合には別の方法で翻訳することをおすすめしております。
海外向け多言語サイトを運用する際の注意点
フィッシング詐欺に注意する

海外向けの多言語サイトを運用する際に最も注意したいことはフィッシング詐欺に注意するということです。
日本に比べて海外ではフィッシングメールやお問い合わせフォームにフィッシングの問い合わせが届くことが多数あります。

メールをやり取りする際にZipファイルを解凍し「実行形式ファイル(.exe / .scr / .jar / .cplなど)」、あるいは「ショートカットファイル(.lnk / .pif / .url)」などが使われている場合には注意が必要です。
そもそもメールでのやり取りでこのようなファイルが送られてくる一般的では無いのでこれらの場合にはフィッシングを疑うようにしましょう。
また、メールアドレスを確認することでフィッシングである可能性を判断することが可能です。
①フリーメールアドレスは注意する
GmailやOutlookメールなどのフリーアドレスから届くメールには注意しましょう。

②ドメインが公式HPと違う場合には注意する
GmailやOutlookメールなどのメールアドレスに比べ見極めるのが難しいのが、独自ドメインではあるが公式HPとURLが違う場合です。
会社情報をLinkedInや他のSNS等、Google検索等で調べて出てきたドメインとメールアドレスに使われているドメインが違う場合には注意が必要です。
弊社に来る事例を紹介します。

③公式SNSなどからくる連絡にも注意する
Facebookページ、Twitter、WhatsApp、LinkedInなど会社で使っているSNSへの問い合わせにも注意が必要です。

海外向けの多言語サイトを運用する際には日本よりもフィッシング詐欺がたくさんあるということを念頭におき、フィッシング詐欺に引っかからないように注意しましょう。
なりすましメールや迷惑メールを防止する
海外では、なりすましメールや迷惑メールに使われることも考えられます。
SPF、DKIM、DMRCなどの設定を行い、なりすましメールが仮に送られても迷惑メールフォルダに入るように設定するなどの対策を行うようにしましょう。
Googleが紹介している設定方法をリンクとしてご紹介しておきます。
偽造された迷惑メールに対するセキュリティを DMARC で強化する
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